営業マンの転職図鑑
転職面接「なぜ転職したいのですか?」——4回の転職で学んだ本音の変換術
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転職面接「なぜ転職したいのですか?」——4回の転職で学んだ本音の変換術

2026-05-06 公開

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この記事を書いた人

4回転職した元営業マン。専門商社・電機メーカー・営業代行・塾・イベント会社で営業を経験。 失敗と成功を繰り返しながら気づいたことを包み隠さず書いています。

「なぜ転職しようと思ったのですか?」

転職面接で、この質問が来ない面接は一度もなかった。

4回の転職で、木材商社・電機メーカー・営業代行・教育業界と全く異なる業界を渡り歩いてきた。転職のたびにこの質問と向き合い、最初は失敗もした。

この記事では、私が実際に面接で使った回答・失敗した回答を具体的に公開する。「本音と建前をどう使い分けるか」という、転職ブログではあまり語られないリアルな話をする。

なぜ「転職理由」は面接で最重要質問なのか

面接官がこの質問を必ず聞く理由は3つある。

理由①:「またすぐ辞めないか」を確認したい

採用にはコストがかかる。「入社してもすぐ辞める人」を避けたいのが企業の本音だ。転職理由を聞くことで、「この人は自社でも同じ理由で辞めないか」を判断している。

理由②:「自社への志望動機と一致しているか」を確認したい

転職理由と志望動機は表裏一体だ。「前職では〇〇が不満だった」という理由が、「だから御社の△△に魅力を感じた」という志望動機につながるはずだ。この一貫性が崩れていると、「なんとなく転職したい人」に見える。

理由③:「自己分析ができているか」を確認したい

転職理由を論理的に説明できる人は、「自分のキャリアを考えられる人」として評価される。営業職なら特に、論理的な説明力は必須スキルとして見られる。

最初の転職面接で失敗した話

最初の転職(木材商社から電機メーカーへ)のとき、私はこう答えた。

実際に言った回答(失敗例):

「木材業界は価格競争が激しく、やりがいを感じにくくなってきました。新しい環境でチャレンジしたいと思い、転職を考えました」

結果、その面接は通過できなかった。後からエージェントにフィードバックをもらって気づいた問題点は2つだった。

問題点①:「やりがいを感じにくい」がネガティブな印象を与えた

面接官からすると「うちの会社でもやりがいを感じなくなったらまた辞めるのでは」と映る。

問題点②:「なぜ電機メーカーなのか」が全く語れていなかった

「新しい環境でチャレンジしたい」は、どの会社にも言える言葉だ。「なぜこの会社でなければならないのか」という必然性がなかった。

通過した回答と失敗した回答の違い

4回の転職を経て気づいた、通過する回答と落ちる回答の決定的な違いはこれだ。

落ちる回答 通過する回答
「やりがいを感じなくなった」で終わる 「だから御社で提案型営業を極めたい」につながる
「人間関係が辛かった」と不満を語る 「より裁量を持って動ける環境を求めた」と展望を語る
どの会社にも言える内容 この会社だからこその志望理由がある
感情的・曖昧 論理的・具体的

本音をそのまま言ってはいけない理由

転職理由の「本音」は、たいていこのどれかだ。

  • 給料が低い
  • 上司・人間関係が辛い
  • 残業が多い・労働環境が悪い
  • 会社の将来性が不安

これらをそのまま言うのはNGだ。理由は「また同じ理由で辞めそう」という印象を与えるからではない。本質的な問題は、これらが「会社への不満」であって「次でやりたいこと」を語っていないからだ。

面接官が聞きたいのは「あなたが何をしたいか」だ。「今が嫌か」ではない。

本音を「前向きな言葉」に変換する方法

本音を否定する必要はない。ただし「言い方」を変える。

変換の型

【本音】〇〇が不満だった
 ↓
【変換①】その不満から何を学んだか
 ↓
【変換②】だから次の環境で何をしたいか
 ↓
【面接での回答】学び+次への展望

実際の変換例

本音:「給料が低くて不満だった」

❌ そのまま言う 「給料が低かったので転職を考えました」

✅ 変換した回答 「現職では成果を数字で出してきましたが、成果が報酬に直結する環境でさらに挑戦したいと考えました。御社のインセンティブ制度に魅力を感じ、自分の営業力を最大限発揮できると確信しています」


本音:「上司・人間関係が辛かった」

❌ そのまま言う 「上司との関係が上手くいかず、転職を決めました」

✅ 変換した回答 「現職でひととおりの経験を積んだ中で、より自分の裁量で動ける環境でスキルを活かしたいと考えました。御社の社風が、自分の働き方と合っていると感じています」


本音:「残業が多くて体力的に限界だった」

❌ そのまま言う 「残業が多く、プライベートの時間が取れませんでした」

✅ 変換した回答 「現職での経験を通じて、働く量より働く質を上げることに注力したいと考えるようになりました。より高い集中力で成果を出せる環境を求め、今回の転職を決めました」

転職回数が多い場合の「転職理由」の答え方

私のように転職回数が多い場合、「なぜそんなに転職したのか」という追加質問が来る。

ポイントは**「一貫したテーマ」を軸にすること**だ。

私の場合、各転職の理由を並べると一見バラバラに見える。でも「営業力の本質を深めるために、意図的に異なる環境を選んできた」という一貫したテーマで語ると、転職回数が「多様な経験」に変わる。

実際に使った回答の骨格:

「私はこれまで複数社で営業を経験してきました。各転職は衝動的なものではなく、『この環境で学べることは学んだ。次は〇〇を経験したい』という明確な目的を持った選択でした。その結果、BtoBとBtoC両方の営業経験、新規開拓とルート営業の両方の実績を積むことができました。今回の転職も同様に、御社で〇〇を実現したいという明確な目的があります」

私が4回の転職面接で実際に使った回答

参考として、実際に通過した転職理由の回答を公開する。

木材商社 → 電機メーカー(修正後・通過した回答)

「木材商社での3年間で、顧客との長期的な信頼関係を構築する営業スタイルを身につけました。次のステップとして、自社商品の強みを深く理解した上で、売り場提案・見せ方の工夫で差をつける提案型営業を経験したいと考えました。御社の生活家電は、私が学びたい『商品価値の伝え方』を磨くのに最適な環境だと感じ、応募しました」

電機メーカー → 営業代行

「メーカー営業で自社商品に特化した提案力を身につけました。次は、特定の業界・商材に限らず『どんな商材でも成果を出せる汎用的な営業力』を鍛えたいと考えました。営業代行という環境は、多様な商材・多様なクライアントを経験できる唯一の場所だと判断し、転職を決めました」

営業代行 → 教育業界

「営業代行での経験で、多様な商材を扱う汎用スキルを習得し、係長まで昇格しました。次のステップとして、自分が本当に価値を信じられる商材を提案し、顧客と長期的な信頼関係を築ける仕事がしたいと考えました。教育という分野は、生徒の未来に直接関われる仕事であり、これまでの営業力を最も意味ある形で活かせると確信しています」

まとめ:転職理由は「過去の否定」ではなく「未来への橋渡し」

転職理由で最も大事なことを一言で言う。

「前職が嫌だった話」ではなく「次でやりたいことへの橋渡し」として語る。

本音を隠す必要はない。でも本音をそのまま言う必要もない。「この経験があったから、次はこうしたい」という流れに変換するだけで、面接官の印象は大きく変わる。

転職理由の準備に迷ったら、エージェントの担当者に壁打ち相手になってもらうのが最も効率的だ。ワンキャリアでは企業の口コミ・選考情報を確認しながら、志望企業に合わせた転職理由を作れる。面接前に一度チェックしておくことを強くすすめる。

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※本記事は筆者の実体験をもとに作成しています。会社名・個人名・特定できる情報はすべて匿名化しています。

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