営業マンの転職図鑑
転職に役立つ資格・スキルは本当にあるのか——4回転職して正直にわかったこと
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転職に役立つ資格・スキルは本当にあるのか——4回転職して正直にわかったこと

2026-06-24 公開

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この記事を書いた人

木材商社・電機メーカー・営業代行・塾・イベント会社と、5業界で営業を経験した元営業マン(4回転職/現在は育児のため育休中)。 年収を下げての挑戦も、勢いで決めた後悔も経験。営業の転職で同じ後悔をしてほしくなくて、リアルだけを書いています。

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「転職のために、何か資格を取った方がいいですか?」

転職相談で、本当によく聞かれる質問だ。

「今のままじゃ不安だから、何か武器がほしい」「資格があれば転職に有利になるのでは」——その気持ちはよくわかる。でも、その「何か」が資格である必要は、実はあまりない。

私は木材商社・電機メーカー・営業代行・塾・イベント会社と4回転職した。その過程で資格も取ったし、取らなかったものもある。今日は「転職に資格は役立つのか」を、きれいごとなしで正直に話す。


「何か資格を取った方がいいですか?」に対する正直な答え

先に結論を言う。

営業職の転職において、資格そのものが決め手になることは、ほとんどない。

これは4回の転職を通じての実感だ。営業職の採用で見られているのは、資格よりも「何を達成してきたか」という実績と、「何ができるか」というスキルだ。

ただし、「資格を取る過程で得た知識・姿勢」が役立つことはある。資格は「目的」ではなく「手段」として捉えるべきだ。


4回の転職活動で「資格を聞かれたこと」がどれくらいあったか

正直に振り返ると、4回の転職活動で「資格は持っていますか?」と直接聞かれたことは、ほとんどなかった。

面接で聞かれたのは、ほぼ全て次のようなことだ。

  • これまでどんな営業をしてきたか
  • どのくらいの数字を出してきたか
  • 課題にどう向き合い、どう解決したか
  • なぜ転職したいのか、何をしたいのか

資格欄を見て「お、この資格があるんですね」と話が広がったことは数えるほど。少なくとも営業職においては、資格の有無で合否が決まる場面に遭遇しなかった。


実際に役立ったもの・取ったのに使わなかったもの

とはいえ、すべての資格・スキルが無意味だったわけではない。役立ったものと、そうでなかったものを分けて書く。

実際に役立ったもの

① 基本的なPCスキル(Excel・PowerPoint)

資格というより「実務スキル」だが、これは確実に役立った。提案資料を作る、数字を集計する、データを分析する。営業の現場で日常的に使う。MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のような資格は、これを客観的に示す手段になる。

② SFA・CRMツールの使用経験

営業支援ツール(SFA)や顧客管理ツール(CRM)を使った経験は、転職で評価された。特にIT・SaaS業界への転職では、「ツールに慣れている」ことが強みになる。

③ TOEIC(業界による)

英語を使う業界・グローバル展開している企業では、TOEICのスコアが評価された。ただし、英語を使わない仕事では全く問われなかった。「業界次第」というのが正直なところ。

取ったのに使わなかったもの

逆に、「持っていても一度も話題に出なかった」資格もあった。

「漠然と役立ちそうだから」という理由で取った資格は、ほぼ使わなかった。資格は「この業界・この職種で必要」という明確な目的があって初めて意味を持つ。目的なく取った資格は、履歴書の行を埋めるだけで終わった。


資格より評価されたのは○○だった

では、資格の代わりに何が評価されたのか。答えは明確だ。

**「数字で語れる実績」と「経験の種類」**だ。

「営業で月◯件達成」「担当エリアで前年比◯%」という数字の実績は、どんな資格よりも採用担当に響いた。さらに「新規開拓も既存深耕もやった」「飛び込みもルートも経験した」という経験の幅も、強い武器になった。

資格は「これができるかもしれない」という可能性の証明にすぎない。一方、実績は「実際にこれをやった」という事実の証明だ。採用担当が見たいのは、後者だ。

もし今、「転職のために何か始めたい」と思っているなら、資格の勉強より先に、今の仕事で出した実績を言語化することをおすすめする。それが一番の武器になる。


IT・SaaSツールへの慣れが転職で差をつける理由

ただし、これからの時代に「学んでおくと差がつく」ものはある。それは資格というより、IT・SaaSツールへの慣れだ。

多くの企業が営業支援ツール・顧客管理ツール・各種クラウドサービスを導入している。これらに抵抗なく使える人は、入社後の立ち上がりが早い。特にSaaS業界やIT企業への転職を考えるなら、ツールへの慣れは確実にプラスになる。

資格を取るより、今の職場でこうしたツールを積極的に使い、「データを扱える営業」になる方が、転職市場での価値は上がる。


「学ぼうとしている人」を面接で見せる方法

資格そのものより、「学ぶ姿勢がある人」という印象を与えることの方が、面接では効く。

例えば、こう話す。

「営業の数字をもっと分析的に見たいと思い、Excelでの集計・分析を独学で勉強しています」 「IT業界に興味があり、SaaSの仕組みについて自分で調べています」

資格を取りきっていなくても、「学ぼうとしている」という姿勢は、十分に伝わる。採用担当は、完成された資格よりも「成長しようとする人」を評価することが多い。


まとめ:資格より「実績の言語化」が最強の武器

  • 営業職の転職で、資格が決め手になることはほとんどない
  • 面接で聞かれるのは「実績」と「経験」。資格はあまり問われない
  • 役立つのは「PCスキル・ツール経験・(業界次第で)英語」
  • 資格より評価されるのは「数字で語れる実績」
  • これからはIT・SaaSツールへの慣れが差をつける
  • 「学ぶ姿勢」を見せることも、資格以上に効く

「何か資格を取らなきゃ」と焦る必要はない。それより、今の仕事の実績を言語化し、ツールに慣れ、学ぶ姿勢を示すこと。それが、どんな資格よりも転職市場での価値を高める。

実績の言語化を手伝ってくれる相手としても、営業職に強いエージェントは役立つ。

→ 関連記事:営業マンにおすすめの転職エージェント3選【4回転職した筆者が本音で比較】


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※本記事は筆者の実体験をもとに作成しています。会社名・個人名・特定できる地名はすべて匿名化しています。数字は職務経歴書の実績に基づいています。

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