営業マンの転職図鑑
年収を下げてでも転職した、あのときの判断は正しかったか
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年収を下げてでも転職した、あのときの判断は正しかったか

2026-06-11 公開

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この記事を書いた人

木材商社・電機メーカー・営業代行・塾・イベント会社と、5業界で営業を経験した元営業マン(4回転職/現在は育児のため育休中)。 年収を下げての挑戦も、勢いで決めた後悔も経験。営業の転職で同じ後悔をしてほしくなくて、リアルだけを書いています。

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年収が下がるとわかっている転職は、本当に「失敗」なのだろうか。

転職相談に乗っていると、「年収が下がるなら、やめておいた方がいい」と最初から決めつけている人が多い。

世の中には「年収を下げる転職は失敗」という空気がある。たしかに生活がかかっている以上、年収は大事だ。でも、私自身は年収を下げて転職した経験があり、その判断を後悔していない。

私は木材商社・電機メーカー・営業代行・塾・イベント会社と4回転職した。そのうち一度は、明確に年収が下がるとわかっていて転職を決めた。その経験から、「年収を下げる転職」は本当に間違いなのかを正直に話す。


私が年収を下げて転職した経験

教育業界に転職したとき、入社時の年収は前職(営業代行)より下がった。具体的には年収ベースで数十万円のダウンだった。

なぜ下がるとわかっていて決めたのか。理由は3つあった。

  1. その業界の「将来の年収の上限」が前職より高かった
  2. 昇格の基準が数字で明確だった(達成すれば確実に上がる)
  3. 入社時点の年収より、3年後の年収ポテンシャルを重視した

結果として、入社2年目でチーフに昇格し、その後の年収は転職前を上回った。「入社時の年収」だけを見ていたら、この転職はしていなかった。


「年収を下げてはいけない」は本当に正しいのか

「年収ダウンの転職は避けるべき」という説は、半分正しく、半分間違っている。

正しい部分

転職を繰り返して年収が下がり続けるのは危険だ。特に「逃げの転職」で年収を下げると、生活も自信も削られていく。年収ダウンが「自分の市場価値の低下」を意味する場合は、立ち止まるべきだ。

間違っている部分

一方で、「将来の年収を上げるために、一時的に下げる」のは戦略として十分にあり得る。成長業界への転換・職種チェンジ・スキルの再構築のために、目先の年収を一度下げる判断は、長期で見ればプラスになることがある。

つまり、大事なのは「下がるかどうか」ではなく、**「なぜ下がるのか」「その先に何があるのか」**だ。


年収ダウンを受け入れてよかった状況・後悔した状況の違い

実体験と、相談に乗ってきた人たちの話から、両者の違いをまとめる。

受け入れてよかった状況

  • 転職先に「将来年収が上がる明確な仕組み」があった
  • 下がるのは「固定給」だが「インセンティブ・昇格の天井」が高い
  • 年収以外に得るもの(経験・スキル・働き方)が明確だった
  • 一時的な年収ダウンを許容できる生活設計になっていた

後悔した状況

  • 「今の会社が嫌だから」という理由だけで、逃げるように下げた
  • 転職先の「将来の年収」を確認せずに決めた
  • 下がった年収が生活を圧迫し、また転職を考え始めた
  • 年収ダウンを「自分の価値が低いから仕方ない」と受け身で受け入れた

この差は、はっきりしている。「攻めの年収ダウン」か「逃げの年収ダウン」かだ。

私自身、この「逃げの年収ダウン」で一度しくじっている。そのときの失敗の中身は別記事に正直に書いた。

→ 関連記事:転職して後悔した経験と、そこから学んだこと【失敗談を正直に話す】


転職前に確認すべき3つの数字

年収が下がる転職を検討するなら、必ず以下の3つを確認してほしい。

① ベース給(基本給)

下がるのが「基本給」なのか「インセンティブ込みの総額」なのかで意味が変わる。基本給は生活の床だ。ここが大きく下がるなら慎重になるべき。逆に基本給は維持され、インセンティブ部分だけが変わるなら、自分の頑張りで取り戻せる。

② インセンティブの上限

転職先のインセンティブに上限があるか。上限がなければ、成果次第で年収を取り戻せる。営業職にとってここは重要な確認ポイントだ。

③ 将来の年収の上限

「3年目・5年目の社員の平均年収はどのくらいか」を面接で必ず聞く。今の年収が下がっても、3年後に前職を超えるなら、その転職は「投資」になる。


エージェントに「年収が下がってもいい」と伝えたときの反応

転職エージェントに「年収が下がってもいいので、この業界に行きたい」と伝えると、担当者の反応で相手の質がわかる。

良い担当者は、「なぜ下げてまでその業界に行きたいのか」を深掘りした上で、「それなら、将来の年収が伸びるこういう企業がいいですね」と提案してくれた。

逆に、「年収が下がるのはもったいないですよ」と引き止めるだけの担当者は、こちらの目的を理解していない。年収だけで判断する担当者は、長期のキャリアを一緒に考えてくれない。

エージェントには、年収の希望だけでなく「なぜその選択をしたいのか」を伝えることで、より自分に合った求人を引き出せる。


年収より大事なもの——4回転職して気づいたこと

4回の転職を経て気づいたのは、**「年収は結果であって、目的ではない」**ということだ。

自分が成長できる環境・成果が正当に評価される仕組み・続けられる働き方。これらが揃っていれば、年収は後からついてくる。逆に、目先の年収だけを追って環境が合わなければ、また転職を繰り返すことになる。

年収を下げる転職が「正しいかどうか」は、金額では決まらない。その先に、年収を取り戻せる仕組みと、自分が成長できる環境があるかどうかで決まる。


まとめ:「なぜ下がるのか」を見極める

  • 年収ダウンには「攻め」と「逃げ」がある。見極めが全て
  • 確認すべきは「基本給・インセンティブ上限・将来の年収」の3つ
  • エージェントには年収だけでなく「目的」を伝える
  • 年収は結果。成長できる環境があれば後からついてくる

年収が下がること自体は、失敗ではない。下がる理由とその先を見ずに決めることが、失敗なのだ。


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※本記事は筆者の実体験をもとに作成しています。会社名・個人名・特定できる地名はすべて匿名化しています。数字は職務経歴書の実績に基づいています。

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